novnako1112のブログ

これからの人生をどうすればいいのか、迷いながらも日々一生懸命生きています。

2022年1月のブログ記事

  • アイスクリーム

    アイスクリームを食べながら、月と話をする。 これから どうしようか。 仕事だけの人生では、そろそろ自分が可哀想ではないかと。 趣味を幾つか持ったところで満たされるものは少ない。 誰か、海外の経済学者が言っていた。「これからは利他主義でなければいけない」 さてさて、本当にどうしたらいいのか。 月は静... 続きをみる

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  • 朝陽

    真綿を薄く引き伸ばしたような雲が風に流れて行く。その合間から、澄んだパステルブルーの空が見える。 信号待ちをしている間、空を見上げていると、それだけで穏やかな気持ちになった。 今朝は、仕掛かりの仕事が気になり、早めに出勤した。人知れず努力はするものである。早朝のラウンジは、ブラインドから朝陽が力強... 続きをみる

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  • バトン

    風が冷たい。けれども、マスクが程よく防寒になっている。 前を行く人の背中、私の背後から聞こえるカツカツとパンプスの足音。 黙々と各々家に帰るために歩いている。 今日も、それぞれが それぞれに、良いことも嫌なことも自分の中にある小宇宙に収める。そして、必ず来る明日に、今日の自分をバトンタッチする。

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  • 年賀状

    毎年、学生時代のゼミの先生から 未だに年賀状が届く。必ず謎のコメントが手書きで書いてあり、難読である。新年早々、課題を与えられた学生の気分を味わう。 そして、今年もコンビニに年賀状を買いに慌てて出かけた。 今年は、私の出した年賀状に、また寒中見舞?が届いた。 「来年からペーパレス化に伴い、年賀状を... 続きをみる

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  • 部屋のなか

    今夜も月は見えない。 部屋の中からも、窓の外の凍りつく寒さを知ることができる。仕事帰りだろう、通りを足早に過ぎていく。 ソファーの隣にある観葉植物に目をおとす。 外とは対照的に、のびのびと部屋の暖かさに満足している姿がある。 そして、この部屋にも私以外の生命があることを幸せに思う。

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  • やむちん

    今日は美容室へ行ってきた。 美容室のドアを開けると、成人式の支度を整えた女子とその母親らしい女性が、レジで会計をしていた。艶やかな振り袖姿が眩しく見える。 ぎこちない和服姿の所作が愛らしい彼女と、心配そうに後を付いていくその母親を見送った。 「いらっしゃい。」店主の声で我にかえる。 「今日、成人式... 続きをみる

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  • 不在連絡票

    今夜は月が見えない。代わりに、マンションの向かいの店が、未だに煌々と灯りを点けている。 買い物ついでに出かけた先で、知人に出会い、呑気に食事をしデザートまで食べ終えた。 何か大切なことを忘れているような、フワフワした心持ちで歩いて帰る。 マンションのエントランスにある郵便受けを確認して、「今日だっ... 続きをみる

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  • 星の話

    今夜は空気が澄んでいる。この街が、もう少し暗ければ、夜空に輝く星々がもっと鮮明に見えるだろう。 冬の代表的な星といえば、冬の大三角形だろうか。オリオン、おおいぬ、こいぬ。 たしか、冬の、夜早くに 青く光る星が おおいぬ だったと思う。 宇宙は、人知を超えた宏さであり、そして、地球は宇宙の中の小さな... 続きをみる

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  • ショートブーツ

    年に数回 活躍する雪用ショートブーツ。もう9年も使っている。 駅までの通り道、昨日の雪の大半は凍結していた。家を出る時は、雪靴を履くのをやや躊躇した。私の少し前を歩くベージュ色のロングコートを着た女性が、滑って尻餅を着いた。 自分の足元を見る。年季の入ったショートブーツが頼もしく見えた。

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  • こんなに降る雪を見たのは久しぶりだ。 電車の乱れを予測し、早めに仕事を切り上げた。 ビルを出ると、雪が降っている。 一瞬、寒さを忘れて空を見上げる。 雪は白くて美しい。 何もかも この雪が浄化してくれたらいいのに。

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  • 月も見ずに

    電車内で身体がすっかり冷えきってしまった。 換気のために10センチ程開けてある窓から、容赦なく寒気(かんき)が頬を打ち付けた。 車内は無言であり、私も、隣の人も、こういったことに諦めている。 電車を降りると、頬だけでなく足元も冷たい風が身に凍みる。早く帰ろう。急ぎ足で通りを行く。今夜は月を見る余裕... 続きをみる

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  • 年始め

    お正月の休み明け、今日は すこぶる気の重い朝を向かえた。 少し長い休日のあとの出勤は、決まって駅へ向かう足取りも重い。しかし、電車に揺られ会社に着く頃には、頭の中は、年末のやり残した仕事と今日やるべきことで すっかり仕事モードに切り替わっていた。 家から駅へ向かった重い足は、足早に駅から会社へと力... 続きをみる

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  • 初詣

    昼下がり、空は雲ひとつない淡い水色一色だ。 三が日の最終日、近所の神社へ初詣に出かけた。いつもは住宅地にひっそりと佇んでいる神社も、今日は、参拝客で本堂から鳥居の外まで 行列をなしていた。 鳥居を見上げると、太陽が強い光で参拝客の背を照らし、皆の身体を暖めている。 今年一年、穏やかな良い年でありま... 続きをみる

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  • レモングラス

    玄関のドアを開けると、レモングラスの香りが出迎えてくれた。 数日間 カーテンを閉めきっていた部屋は、冬の寒さをより一層強いものにした。 これから、また ここで一年が始まった。 頑張ろうと強く心に思うが、昨年までも精一杯頑張ってきたつもりだし、どう そして何を頑張ればいいのか、正直言って もう分から... 続きをみる

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  • 中綿の布団

    昨日も安眠できなかった。この家もだいぶ古くなった。キーンと冷えた空気が時おり部屋に入り込む。 だだ広い客間の真ん中にポツンと敷かれた布団は、重くて寝返りも自由にならない。 実家とはこう云うもんだと、諦めつつ、久しぶりの実家の生活に、居心地の悪さをあらためて痛感した。 故郷へ帰省したつもりでいた。し... 続きをみる

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