不在連絡票
今夜は月が見えない。代わりに、マンションの向かいの店が、未だに煌々と灯りを点けている。
買い物ついでに出かけた先で、知人に出会い、呑気に食事をしデザートまで食べ終えた。
何か大切なことを忘れているような、フワフワした心持ちで歩いて帰る。
マンションのエントランスにある郵便受けを確認して、「今日だった…」
不在連絡票が私の帰りを待っていた。
注文していたドリッパーが届く日だった。方々探してようやく見つけ、お取り寄せした逸品だ。
楽しみが また先延ばしになった。
ゆっくりいこう、そう思い、空を見上げる。月を探して
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