novnako1112のブログの新着ブログ記事
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風が冷たい。けれども、マスクが程よく防寒になっている。 前を行く人の背中、私の背後から聞こえるカツカツとパンプスの足音。 黙々と各々家に帰るために歩いている。 今日も、それぞれが それぞれに、良いことも嫌なことも自分の中にある小宇宙に収める。そして、必ず来る明日に、今日の自分をバトンタッチする。
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今夜も月は見えない。 部屋の中からも、窓の外の凍りつく寒さを知ることができる。仕事帰りだろう、通りを足早に過ぎていく。 ソファーの隣にある観葉植物に目をおとす。 外とは対照的に、のびのびと部屋の暖かさに満足している姿がある。 そして、この部屋にも私以外の生命があることを幸せに思う。
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年に数回 活躍する雪用ショートブーツ。もう9年も使っている。 駅までの通り道、昨日の雪の大半は凍結していた。家を出る時は、雪靴を履くのをやや躊躇した。私の少し前を歩くベージュ色のロングコートを着た女性が、滑って尻餅を着いた。 自分の足元を見る。年季の入ったショートブーツが頼もしく見えた。
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こんなに降る雪を見たのは久しぶりだ。 電車の乱れを予測し、早めに仕事を切り上げた。 ビルを出ると、雪が降っている。 一瞬、寒さを忘れて空を見上げる。 雪は白くて美しい。 何もかも この雪が浄化してくれたらいいのに。
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弧を描いた白い月は、静かに、水色の綺麗な空に居て 地上の朝を見守っていた。 太陽が本格的に辺りを照らし始めると、月の姿は見えなくなった。 また夜には、きっと姿を現すだろう
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朝が来た。 朝は常に新しい1日である。 私は歩きながら 周囲を憚るようにそっとマスクを外し、大きく深呼吸した。陽の光りを浴びた空気が、身体中に染み渡った。 空には白い月が心配そうに私を見ていた。
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帰り道、月を探して歩くのが癖になった。 いつもは大抵右の上で笑っている。 たまに、頭上にいて中々見つからず、探すのに手こずったりもする。 今日の月は、ちょうど歩く右側に、大きく大きく優しい月だった。 同じ月を、地球の何処かで同じように思いながら見ていてほしい。
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今日は、今年最後の満月である。コールドムーン。地球から遠くに見える月に、今年のありがとうを伝えたい。 夜も明るすぎるこの街を、凛と輝く寒月は何を思うのか。
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遠慮なく窓を叩く風。外は風が吹き荒れている。年季の入ったマンションは、窓や換気扇のすき間から侵入してくる風を容易に許してしまう。お陰で、古いエアコンが必死に稼働しても、部屋はちっとも暖まらない。 寒い夜、バスタブにたっぷりの湯をはって 今夜は長めの入浴を楽しもう。 明日、明後日、うれしい休日。
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今日は、みぞれ混じりの雨が降り、着古したウールのコートにも有り難みを感じた。 月次の業務も一段落し、試算表をぼんやり眺めて見る。 ふと、人生の損益分岐点はどこだろうか、考えてみた。 数字には表せない人生の損益は、つまり、自分の心が決める。
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繁華街の灯りをよそに、空は夜になった。 12月の夜は早くやってくる。 寝室の窓から、月が真上に見えた。 いつもと同じ場所から観る。しかし、月は位置を変えるから、私はいつも探す。 天体は、やはり動いている。 皮を剥いてカットしたリンゴのような月が笑ってみえた。
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今日も観音開きのキャビネットを開きため息をついた。まだまだ紙の文化が根強い社則は、頑強そうに見えるビルの基礎をも1ミリ程沈めかねない。 やりたくないが、やらないとドンドン溜まる書類のやま。 「やる、やらない、やるやらない」
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月曜日、空はどんよりしていて、私の心は うっかりすると つられそうだ。こんな時は、目の前にあることを粛々とこなしていく。それだけで、時の流れと等しく月曜の憂鬱は過去のものとなった。 休憩時間、珈琲にスプーン3杯のグラニュー糖。
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お昼休み、休憩室の窓越しのカウンター席を陣取る。 窓ガラスの向こうは、いつもと変わらない退屈な風景だ。ビルがこれでもかというほど建ち並び、ビルの合間には、まるでプラレールのオモチャのような電車が往き来しているのが見えた。 歩いている人、小さいな… 私はずっとこの街にいるだろうか
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何の気なしに買ったチョコボール。透明のセロファンを取り、黄色いくちばしを開けたら銀のエンゼルが現れた。子供の頃、何度買っても当たったためしがなかったのに。本当にエンゼルってあるんだ。それにしても、銀か。あと4つ。。
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月曜日の雨。昨夜の天気予報で覚悟をしていたが、朝、今にも泣き出しそうな空は何とか堪えていた。 今日は、在宅勤務用に会社から貸与されていたパソコンを返却するために大荷物だった。 この黒い物体の重みを手に感じながら、電車に揺られていると不思議と背筋が伸びた気がした。 頑張ろう、今はただ前を向いて。
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