信号待ち
月曜日、今朝は身の凍るような寒さだった。
駅を出て、直ぐ目の前の大通りの横断歩道、決まってここで足止めをくらう。
信号が青になるのを待ちながら、目の前の大きなバスターミナルビルを見上げた。
同じく信号待ちをしている数人のうち、学生かな、ひとりスーツケースを手に、ネイビーのダウンジャケットを着こんで、何やら不安そうにスマートフォンとバスターミナルビルを交互に見ていた。
何処へ行くのだろうか。それとも何処からか来たのだろうか。
信号が青に変わる。スーツケースを引きながらバスターミナルの中へ消えて行く背中を目で追いながら、「行ってらっしゃい(かな?)迷わないで、目的地へ行けますように」
ネイビーのダウンジャケットの背中に、遠い過去の自分が重なって見えた。
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