月曜日の雨。昨夜の天気予報で覚悟をしていたが、朝、今にも泣き出しそうな空は何とか堪えていた。
今日は、在宅勤務用に会社から貸与されていたパソコンを返却するために大荷物だった。
この黒い物体の重みを手に感じながら、電車に揺られていると不思議と背筋が伸びた気がした。
頑張ろう、今はただ前を向いて。
月曜日の雨。昨夜の天気予報で覚悟をしていたが、朝、今にも泣き出しそうな空は何とか堪えていた。
今日は、在宅勤務用に会社から貸与されていたパソコンを返却するために大荷物だった。
この黒い物体の重みを手に感じながら、電車に揺られていると不思議と背筋が伸びた気がした。
頑張ろう、今はただ前を向いて。
薄曇り。日中は、ほんわりと暖かかった。
食料品の買い出しに出掛けた帰り道、珈琲店に立ち寄った。店前の通りにまで広がる焙煎される豆の香りが、私の気持ちを店内に誘導したのだろう。
手書きのポップのオススメが目に入った。ブラウンシュガーの甘味。グアテマラ産のビビアーノ・ビビアーノ。
店員さんから手渡された小さな袋。いつもはスーパーに陳列してある300gの珈琲だから、今日は少し贅沢である。香ばしい豆の香りと、これもほんわりと温かい。今日の天気のようだと感じた。
母に電話をしようと、そう思いながら歩いて帰ると、手に持つマイバッグがブランコのように揺れた。
明日は月曜日。
昨日、月食を見た。
仕事帰り、ビルの合間の小さな月を大勢の人が見上げていた。89年ぶりの月食らしい。地球が太陽と月の間に入り、このような現象になる、何とも神秘的なことである。
いつもは急ぎ足で駅へ向かう私も、今夜は立ち止まって空を見上げることを許された気がした。急いで帰宅したところで、誰かが待っている訳でもないが、皆が足早に行き交う通りを立ち止まるのは、気弱な私には難しい行為である。
月は、遠く、小さく、それでも圧倒的な存在感を放っていた。空を見上げながら、宇宙の中の地球という星に住んでいることをしみじみと思った。
さて、私はこれからどう生きていくべきなのか。