昼下がり、空は雲ひとつない淡い水色一色だ。
三が日の最終日、近所の神社へ初詣に出かけた。いつもは住宅地にひっそりと佇んでいる神社も、今日は、参拝客で本堂から鳥居の外まで 行列をなしていた。
鳥居を見上げると、太陽が強い光で参拝客の背を照らし、皆の身体を暖めている。
今年一年、穏やかな良い年でありますように
昼下がり、空は雲ひとつない淡い水色一色だ。
三が日の最終日、近所の神社へ初詣に出かけた。いつもは住宅地にひっそりと佇んでいる神社も、今日は、参拝客で本堂から鳥居の外まで 行列をなしていた。
鳥居を見上げると、太陽が強い光で参拝客の背を照らし、皆の身体を暖めている。
今年一年、穏やかな良い年でありますように
玄関のドアを開けると、レモングラスの香りが出迎えてくれた。
数日間 カーテンを閉めきっていた部屋は、冬の寒さをより一層強いものにした。
これから、また ここで一年が始まった。
頑張ろうと強く心に思うが、昨年までも精一杯頑張ってきたつもりだし、どう そして何を頑張ればいいのか、正直言って もう分からない。
こんな時は、現実とただひたすら向き合うに限る。
そして、スーツケースを開け、衣類を洗濯機に放り込んだ。
昨日も安眠できなかった。この家もだいぶ古くなった。キーンと冷えた空気が時おり部屋に入り込む。
だだ広い客間の真ん中にポツンと敷かれた布団は、重くて寝返りも自由にならない。
実家とはこう云うもんだと、諦めつつ、久しぶりの実家の生活に、居心地の悪さをあらためて痛感した。
故郷へ帰省したつもりでいた。しかし、今は、私の住む街へ帰ることを考えている。