2021年12月のブログ記事
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弧を描いた白い月は、静かに、水色の綺麗な空に居て 地上の朝を見守っていた。 太陽が本格的に辺りを照らし始めると、月の姿は見えなくなった。 また夜には、きっと姿を現すだろう
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朝が来た。 朝は常に新しい1日である。 私は歩きながら 周囲を憚るようにそっとマスクを外し、大きく深呼吸した。陽の光りを浴びた空気が、身体中に染み渡った。 空には白い月が心配そうに私を見ていた。
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帰り道、月を探して歩くのが癖になった。 いつもは大抵右の上で笑っている。 たまに、頭上にいて中々見つからず、探すのに手こずったりもする。 今日の月は、ちょうど歩く右側に、大きく大きく優しい月だった。 同じ月を、地球の何処かで同じように思いながら見ていてほしい。
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今日は、今年最後の満月である。コールドムーン。地球から遠くに見える月に、今年のありがとうを伝えたい。 夜も明るすぎるこの街を、凛と輝く寒月は何を思うのか。
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遠慮なく窓を叩く風。外は風が吹き荒れている。年季の入ったマンションは、窓や換気扇のすき間から侵入してくる風を容易に許してしまう。お陰で、古いエアコンが必死に稼働しても、部屋はちっとも暖まらない。 寒い夜、バスタブにたっぷりの湯をはって 今夜は長めの入浴を楽しもう。 明日、明後日、うれしい休日。
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今日は、みぞれ混じりの雨が降り、着古したウールのコートにも有り難みを感じた。 月次の業務も一段落し、試算表をぼんやり眺めて見る。 ふと、人生の損益分岐点はどこだろうか、考えてみた。 数字には表せない人生の損益は、つまり、自分の心が決める。
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繁華街の灯りをよそに、空は夜になった。 12月の夜は早くやってくる。 寝室の窓から、月が真上に見えた。 いつもと同じ場所から観る。しかし、月は位置を変えるから、私はいつも探す。 天体は、やはり動いている。 皮を剥いてカットしたリンゴのような月が笑ってみえた。
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今日も観音開きのキャビネットを開きため息をついた。まだまだ紙の文化が根強い社則は、頑強そうに見えるビルの基礎をも1ミリ程沈めかねない。 やりたくないが、やらないとドンドン溜まる書類のやま。 「やる、やらない、やるやらない」
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月曜日、空はどんよりしていて、私の心は うっかりすると つられそうだ。こんな時は、目の前にあることを粛々とこなしていく。それだけで、時の流れと等しく月曜の憂鬱は過去のものとなった。 休憩時間、珈琲にスプーン3杯のグラニュー糖。
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